よっちゃんの電工2種講座

第13回 三相誘導電動機

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●まえがき

どーーーも!!!!よっちゃんです。
本日の講義は『三相誘導電動機』です。
とは言え、そんなに詳しく説明するつもりはありません。

え!!っと思うかもしれませんが
実は電動機は非常に奥が深いです。
本気になって語ると、これだけで一日は語れます。

しかし、それは第二種電気工事士試験にとっては全くの必要のない知識であり、
私の自己満足になってしまいます。

あれこれ興味を持つのはすばらしいことだが
まずは目の前の目標を達成することが大切だと思います。
なので、ここでは第二種電気工事士試験に必要な知識だけ紹介します。

なぜそうなる??は抜きにして丸暗記してください。
それでは次の3項目について説明していきます。

  • 1 スターデルタ始動法
  • 2 回転方向の変更
  • 3 力率改善

1 スターデルタ始動法

三相誘導電動機はかご型と巻線型があります。

ちなみに三相と書きましたが、
ほとんどの電動機は三相電源を使っていますので、普通はあえて三相と付けたりはしません。

話が少し反れましたが
どんな電気機器でも言えることなんですが、
始動時には大きな電流(突入電流と呼びます)が流れます。
これが大きすぎるとブレーカが落ちたりします。
特に電動機の場合はこの突入電流が大きいので、始動時に突入電流を押さえる必要があります。

突入電流を押さえる方法はいろいろありますが、
かご型誘導電動機の場合は スターデルタ始動法と呼ばれる始動方法を使います。
この方法を使えば始動時の電流を 1/3に押さえることが出来ます。

ここでは細かい理論は抜きにして
赤枠の中身だけ丸暗記してください。

かご型誘導電動機スターデルタ始動法で始動する。スター結線はデルタ結線に比べて電流とトルクが 1/3

電動機スターデルタ始動法の説明図

2 回転方向の変更

三相交流電源はそれ自体が回転しています(回転磁界といいます)
ちょっと電気の素人には理解し難いことですが、そういうものだと思ってください。

そして、三相誘導電動機の回転方向は電源として繋がっている、
三相交流電源の回転方向によって決まります。

では、回転方向を変えるにはどうすればよいか??

答えは簡単です。
電源として繋げている 3本の線のうち2本を入れ換えればOKです。

これも『三相誘導電動機の回転方向を変えるにはどうするか??』みたいな
超ストレートな問題で出題されるので、細かいことは気にせずに、
下記の赤枠の内容を丸暗記してください。


3線中 2線を入れ換えると回転方向が逆になる

電動機回転方向変更の説明図

3 力率改善

普段、私たちは何気に交流電源(コンセントの電源)を使っているが
実はこの交流電源のエネルギーを全て100%、有効に使えているわけではありません。
力率(りきりつ)と呼ばれる効率を表す数字を掛けた分だけのエネルギーしか使えていないです。

例えば100のエネルギーがあったとします。
力率が0.8の場合
私たちが使えているエネルギーは100×0.8の80だけです。

そこでこの力率を少しでもよくして、1に近づけるために
進相コンデンサーと呼ばれるものを、負荷(機器)に対して 並列に接続します。
これを力率改善と呼びます。

三相誘導電動機も同じように出来るだけ効率よくエネルギーが使えるように
進相コンデンサー並列に接続して、 力率改善をすることがあります。
第二種電気工事士試験ではこのこと自体を直接問う問題が出題されます。
赤枠の中身を丸暗記しましょう。


進相コンデンサを三相誘導電動機に対して 並列に繋げることで 力率改善される

電動機進相コンデンサーの説明図

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●本日の動画講義

それでは本日の【動画】プレゼン講義はこちらです。
復習のつもりで見てください。





いかがでしたか?
理論的なことはかなり省いて説明しました。
実際、第二種電気工事士試験の三相誘導電動機に関しては
赤枠の言葉を覚えていれば十分だと思います。

市販のテキストでは更に詳しく説明しているものもありますが、
私から言わせれば著者の自己満足です。

ただ、電動機自体はとても面白い機械ですので、
興味がある人はいずれ詳しく勉強してみるのも良いかもしれません。
ただし!!、まずは第二種電気工事士に合格してからにしましょう!

次回は『複線図の書き方』です。


それでは、最後まで見ていただいたあなたに
本日もプレゼン講義の資料をプレゼントします。

⇒『第13回 三相誘導電動機 プレゼン資料』




 



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